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2016/12/12

IT弱者を作っているのは誰?

速いもので、もう12月の第3週になってしまいました。

最近の商談などで気になった事を少しお話してみたいと思います。

それはいわゆる”IT弱者”を作っているのは誰か?という事についてです。

ITってそもそも何?というのはここでは端折らせていただきますが、ここでは『コンピュータを使ってお仕事をする技術』という前提でお話します。

民間、官公庁を問わず、私を含む自営業の人も何らかの形でコンピュータを使って仕事をしています。

その仕事を支える『適用業務ソフトウェア』にはいろいろな技術が盛り込まれています。

確定申告をするのも『e−Tax』という仕組みがあって税務署に行かなくても自宅で出来るという制度があります。

「ああ、なるほどね。是非それでやったら便利でいいね」と思ったあなた!甘いです。

国税庁のホームページではe−Taxを使った確定申告の為の手順が事細かに説明されていますが、見出しだけビップアップしても以下の通りです。

①e-Taxを利用するための事前準備
②利用環境の確認
③電子証明書の取得
④電子証明書の登録・再登録
⑤Cカードリーダライタの準備
⑥ソフトウェアのインストール・設定
⑦ICカードリーダライタのドライバのインストール

うーん、この時点で私もかなりストレスを感じてしまいます。

何故か?それは使われている言葉です。

コンピュータの仕事に携わっている人以外で『電子証明書』という言葉に何の抵抗もなく理解できる人がいる訳ありません。

それに、何故かウェブブラウザがInternet Explorerのバージョン○○指定だったりします。

『e-Tax』はホンの1例で、コンピュータに関する用語はとにかく必要以上に分かりにくい。

分かりにくくなっているのには何か理由が有るのでしょうか?

それは恐らく『分かりにくい』イコール『何か高度な事』という図式の下に提供価格をつり上げる布石なのではないか?と勘ぐりたくもなります。

つまり、あまりにもユーザーに簡単に解られてしまうと安く買い叩かれるのではないか?という潜在意識が無意識のうちに働いて、難しい表現で説明する。それがいつの間にか当たり前のようになって業界全体に蔓延しているのではないか?と思えるのです。

 

ここで少し私が若かりし頃の業界の様子を振り返ってお話したいと思います。

ITが難解でお金がかかる傾向は世の中にコンピュータという物が普及し始めて以来ずっと続いていました。

30年ほど前、当時企業向けに普及していたメインフレームと呼ばれる大型汎用コンピュータやオフコンやミニコンと呼ばれた小型汎用コンピュータでは製造メーカーがそれぞれ独自のOS(基本ソフト)を使い、稼働するシステムもすべて独自でしたから目玉が飛び出しそうな価格でエンドユーザー企業は購入せざるを得ませんでした。

そこに入ってきたのがPCサーバーという黒船です。

Linuxが見本とした商用のUNIXというOSで構築するサーバーはありましたが技術専門分野での利用が主で、爆発的にサーバーが一般企業に採用されたのはWindows Serverの発売後に各社から発売されたPCサーバーです。

この時、IT業界は大揺れに揺れました。

何しろ汎用機1台導入すれば1億円程度の売上になっていたものがOSとハードウェアの規格が統一された事によって、簡単に言うと半分以下の売上になりかねない事態が起こったのですから。

ユーザーは同じ規格、同じOSなら他社のものとさして違いはありませんから乗り換えてしまうかも知れません。従ってメーカーはユーザーを繋ぎ留めるために価格競争もせざるを得ません。

その売上の減少分を補う為に始めたのが『業務ソリューション』や『ミドルウェア』の構築です。

同じOSという土俵は同じですが、やはり自社独自のシステムの動作環境を作り出す事で儲かるようにと動いたのです。

これが、ユーザー本位だったら手離れが良くて1度販売したらハードが壊れるまではお声が掛からない事になってしまうので、「一見便利そうだけど実は難解で、長く使えない仕組み」を常に考えている・・・そういう印象が私にはあります。

そう、ユーザーがIT弱者でなければ儲からないのです。

長年ITの営業マンとしてお客様に接してきた私が何度となく聞いたのは「なんでこんな難しいのかねぇ?」や「あんた達でないと出来ないようにして高いお金取ってるよね」という言葉でした。

そう、そうやってIT業界はユーザー企業の業務改善の旗印の下、いかにお金が稼げるかに執心してきたのです。

 

あれから30年・・・(きみまろか!)IT業界のソリューションビジネスは相変わらずのようです。

でも、そろそろ『本当のユーザー本位』の時代でしょう。業界も変わりつつある事をそこかしこで感じるようになりましたが、まだまだ旧態依然のIT企業も多いようです。敏感に流れを読み取れないIT企業はいかに大企業であっても淘汰されるのは必至、時間の問題ではないでしょうか?

私の『起業理念』はユーザー本位のITアドバイザーを貫く事です。

この事がより多くの人に伝えられる努力を続けて行きたいと思います。

(お、なんか決意表明みたいになったぞ)

 

最近ブログの更新が滞りがちですが、またぼちぼち書いて行こうと思います。

それではまた!

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